肌荒れしやすい人が減らすと良い食品と増やすと良い食品

2015/02/04/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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肌荒れが気になりますか?

吹き出物が出やすいことに悩まされていませんか?

ソフィアウッズ・インスティテュートでは、今までにお肌の健康にとって良い成分や食品などについていくつもの記事を執筆してきました。

お肌のお悩み別の改善法や季節や状況にあったスキンケアの方法についての記事です。

また、お肌の健康にとって不可欠な栄養素とその機能、そして、それを多く含む食品について執筆した記事は、次の通りです。

今回は、以上に加えて、お肌の健康にとって良い効果をもつ2つの成分と、肌荒れを悪化させる食品についてお伝えします。

1. グルタチオン

グルタチオンは、肝臓で造られる強力な抗酸化物質です。がん予防など重要な働きを担っています。

マサチューセッツ州の皮膚科医ヴァロリー・トレロア医師によって、次のように報告されています。

肌荒れしやすく吹き出物が多い人の皮膚には
グルタチオンが少ない

皮膚細胞内のグルタチオンを増やすことで、お肌の酸化や炎症が改善され、肌荒れしにくい肌をつくることができると考えられています。

グルタチオンは自前で造る

グルタチオンは、肝臓で造られる酵素ですから、肝臓に多く含まれています。食品であれば、お肉のレバーに多く含まれています。

しかし、残念なことに、口から入れたグルタチオンは胃で消化分解されてしまうため、体内のグルタチオンを増やすことはありません。

グルタチオンのサプリメントは、飲むだけ無駄なものです。

グルタチオンを更に増やすには

体内のグルタチオンを増やすには、体内でグルタチオンに合成される成分(グルタチオンの材料となる成分)を含む食品を食べるか、グルタチオンの分泌を促す作用のある食品を食べる必要があります。

グルタチオンは、次の3つのアミノ酸が結合したトリペプチドです。

  • グルタミン酸
  • シスチン
  • グリシン

トレロア博士によれば、この3つのアミノ酸を多く含む食品と、次のビタミンを多く含む食品をいっしょに食べることで、グルタチオンの合成を促すことができると述べています。

それぞれを多く含む食品は、リンク内をご確認ください。

主には、豆類や海苔(葉酸)、ナッツ類やシーズ(種)、貝類(B12)です。

また、『サルサパリラ』もご確認ください。肝機能を高めることで肝臓によるグルタチオンの合成を促す作用のある食品についての記事です。

2. 硫黄

硫黄は、抗酸化作用をもつミネラルで、グルタチオンを皮膚細胞内で増やし蓄積させる作用があります。

また、硫黄は、体内で次の様な働きもしています。

  • 皮膚や真皮やコラゲーンを作る|健康な皮膚や爪、髪の毛、軟骨、骨、腱に必要
  • 代謝をサポート|硫黄は、ビタミンB1の成分で、胆汁の分泌や、糖質・脂質の代謝をサポート
  • 免疫力サポート|細菌感染に対する抵抗力

硫黄を含む食品はない

しかし残念なことに、硫黄をそのままの状態で含んでいる食品はありません

食品成分表のミネラルの欄にも「硫黄」という項目は存在しません。

硫黄は、グルタチオンと同様に、体内で硫黄に合成される成分を含む食品を食べる必要があります。

硫黄は、次の「含硫アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸に含まれています。

  • シスチン
  • メチオニン
  • タウリン

そのため、これらのアミノ酸を多く含む食品を食べることが必要です。

グルタチオンと硫黄の材料を含む食品

文部科学省の食品成分表を基に、上記したグルタチオンの材料となるアミノ酸硫黄を含むアミノ酸の両方を多く含む食品をソフィアウッズ・インスティテュートが調査した結果を下にご紹介します。

これらの食品を積極的に食事に取り入れて、肌荒れの原因となる炎症を抑え、体の内側から炎症の少ないお肌を造りましょう。

肌荒れを予防改善する野菜

グルタチオンは、食品を生で食べると最も多く造られるとのことですから、生で食べることができる食品に限定して、上のリストを作成しています。

表中のお野菜のうち、以前、詳しい機能について執筆したことのあるものは、下にリンクしましたので、ご参考までご覧ください。

肌荒れを予防改善する果物

こちらもご参考までご覧ください。

それは、塩です。

他の臓器と比べて、皮膚はナトリウム(塩分)を蓄積しやすいことを『食事中の塩分が免疫機能に与える影響』の中で以前説明しましたが、塩分の摂り過ぎは顔をむくませるだけでなく、肌荒れを悪化さ、アトピー性皮膚炎の発症リスクまで高めます

米国カリフォルニア大学が行った、塩分摂取量とアトピー性皮膚炎との関係についての研究では、英国バイオバンク(UK Biobank)に登録されている年齢37~73歳の成人21万5,832人(平均56.52歳、女性54.3%)の24時間尿中ナトリウム排泄量を推計しています。

食事をした24時間後に排泄される尿の中のナトリウムの量が1g増加すると次のようにリスクが10%以上上昇することが示されています。

  • アトピー性皮膚炎の発症リスク・・・1.11倍
  • 活動性アトピー性皮膚炎の発症リスク・・・1.16倍
  • アトピー性皮膚炎の重症化・・・1.11倍

米国の国民健康・栄養調査(NHANES)の参加者1万3,014人を対象とした検証コホートでも、食塩摂取量が1日当たり1g増加すると、アトピー性皮膚炎の発症リスクが1.22倍(22%上昇)することが示されています。

塩分の摂り過ぎで、肌荒れが悪化するだけでなく、アトピー性皮膚炎を発症してしまう可能性があるというのは、怖いことです。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

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ホリスティックなスキンケア方法についても教えています。食べられるものだけで作るスキンケア品のレシピもお渡ししていますよ。

新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

あるいは、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献

  • Sodium Intake and Atopic Dermatitis.”, Chiang BM, Ye M, Chattopadhyay A, Halezeroglu Y, Van Blarigan EL, Abuabara K., JAMA Dermatol. 2024 Jul 1;160(7):725-731. doi: 10.1001/jamadermatol.2024.1544. PMID: 38837130; PMCID: PMC11154362.

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング