食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

海外でも注目のスーパー菌類とは? 日本の椎茸

海外でも注目されている日本の椎茸。

その効能については、東洋医学中医漢方など)が昔から認めているところですが、現代科学において、ぞくぞくとその効能を裏付けたり、新しい効能の発見などについて、研究論文が発表されています。

また、椎茸にも副作用があるんですよ。

世界中で販売されている椎茸の83%日本産です。他では、米国、カナダ、シンガポール、中国などで栽培されています。

キノコの旬は秋のように思いますが、椎茸には旬が2回あり、3月5月)と9月11月)なんです。

さて、椎茸の効能や取扱い方法などについてお伝えする前に、

先日の国際オーガニック・エキスポで知り合った、日本で唯一有機認定されているキノコの生産者「ハルカインターナショナル」の野村取締役からいただいたご著書『砂漠緑地化ビジネス – 日本の森林資源とキノコ栽培で無から有を生み出す挑戦』から学んだことをお伝えしたいと思います。

※ ハルカインターナショナルは、「有機」認定されていますが、有機栽培をやっているわけではなく、開放空間無農薬無肥料でキノコを生産しています。でも原木栽培ではないので、自然栽培ではありません。(有機栽培は無農薬栽培ではないんですよ。参考:『有機栽培?オーガニック?自然栽培? – 食品の安全性について』)

現在、キノコ – 椎茸だけでなく、マッシュルームや舞茸なども – は、日本も含め世界中で原木栽培ではなく、菌床栽培という、木などのおがくずをベッドにした生産方法が執られています。そして、その際、雑菌などが入り込まないように、温度や湿度なども厳密に管理された密閉空間で栽培されます。農業と言うよりも工場ですよね。

でも、自然のキノコは、そもそも雑菌だらけの森の中で育ちますよね。誰も肥料なんてくれません。

本当にキノコの菌が強ければ、雑菌に負けずに、温度や湿度も自然に任せた状態でも、ちゃんと自力で栄養を吸収して成長するわけです。言い換えれば、病気に強い生命力の強いキノコ菌がキノコとして大きくなるわけです。

無菌状態に密閉された空間で甘やかされて育ったキノコよりも、雑菌だらけの開放空間で、しかも無肥料で甘やかされずに育ったキノコの生命力(栄養価)の方が、ずっと高いはずだと思いませんか?

今度、キノコを買う機会がありましたら、その栽培方法にも意識をしてみてくださいね。どうせ食べるなら栄養価の高い方がいいですよね?

保存方法

生の椎茸の保存の適温は5℃なので、冷蔵庫で保存してくださいね。

水分を避け紙に包む

その時、椎茸は水分を嫌い濡れたところから傷むので、購入した後、一旦、キッチンペーパーや新聞紙などで包んでからジップロックなどにいれて冷蔵庫に保存すると長持ちします。また、その際、軸を上にしておくと更に長持ちします。

冷凍する

大量にある場合には、冷凍もできます。冷凍した椎茸は、解凍せずにそのままお料理に使います。冷凍すると細胞壁が壊れて、いい感じに旨味成分が溶け出しやすい状態になっているのでスープ(汁物)などに使うといいかも。

乾燥させる

乾燥もできます。2~3日間天日干しすれば干しシイタケが出来上がります。乾燥させると椎茸の旨味成分が増えるだけでなく、椎茸に含まれているエルゴステリンという成分が紫外線によってビタミンDに合成されるので、生のものよりもビタミンDを増やすことができます。

椎茸の効能

(効能の裏付けとなっている論文を最後に参考文献としてまとめて掲載していますので、ご関心あるかたはご参照ください。)

血行促進と長寿

椎茸は、東洋医学では貧血の改善(血虚の改善)や血行促進(瘀血の改善)や、元気がなく疲れやすい体質(気虚)の改善、また長寿の薬(高血圧改善)として用いられています。

抗がん作用と抗炎症作用

現代科学は、椎茸に、抗がん作用や抗炎症作用のある成分が含まれていることを動物試験や試験管試験の結果として、報告しています。

椎茸の内部では、多糖類テルペノイドステロール脂質などが結合して存在していて、それらが免疫力向上コレステロール低下抗がん作用として働いており、特に、多糖類に抗がん作用があると期待されています。

テルペノイド
植物性テルペノイドは、特徴的な香りがあるため、芳香剤として広く用いられている成分です。植物性テルペノイドには抗菌性抗腫瘍性があると言われ、薬草治療によく用いられている他、薬理作用の研究もなされている成分です。テルペノイドの香りは、ユーカリやシナモンやクローブ、ショウガの風味、また花の黄色の発色に関与している成分です。

ステロール
植物性ステロールは脂質の一種です。なお、植物性ステロールは「植物の細胞膜構成成分」、コレステロールは「動物の細胞膜構成成分」です。コレステロールは体内に吸収されるのに対して、植物性ステロールはほとんど吸収されません。

レンチナン
多糖類の一種です。免疫システムを活性化し、腫瘍の解消を助けることが報告されています。
また、レンチナンが、白血病細胞の成長と転移を抑制したことが示されています。

更に、中国と日本での臨床研究ですが、胃がんの患者に、化学療法と並行して、レンチナンを注射し続けた結果、免疫力が回復し、生活の質を向上させることができたことが報告されています。

しかし、これらの成分の含有量は、椎茸がどこでどのように育てられたかによって大きく異なることも報告されています。

また、ヒトの癌への効果に関する臨床研究の事例が非常に少なく、誰にでもどんな癌にでも効果があると言えるほどのデータの積み上げはまたありません。

免疫力アップ

2015年に発表された研究では、1ヵ月間、毎日、2つ乾燥椎茸を食べ続けてもらった被験者の免疫力マーカーが改善し、実験前と後とでは、内臓炎症が減少していたと報告しています。

免疫力の向上は、椎茸に含まれている多糖類が関係していると考えられています。

また、免疫力は加齢と共に低下していくものですが、マウスを使った実験では、椎茸の粉末を与えると、加齢のマウスの免疫力が回復したと報告しています。

最近、特に理由もないのに、免疫力の衰えを感じている人は、椎茸を定期的に食べると良いかもしれませんね。特に、体力の低下を感じている高齢者の方は、意識して椎茸を食べると良いかもしれません。

循環器系疾患(動脈硬化、高血圧、心疾患)予防

椎茸には、コレステロールを低下させる効能をもつ3つの成分が含まれています。

  • エリタデニン: コレステロールを産生する酵素を抑制する
  • ステロール: 腸内でのコレステロールの吸収を阻害する成分
  • ベータ・グルカン: コレステロールを低下させると言われる食物繊維

遺伝子的に高血圧のマウスを使った実験で、椎茸の粉末を与えると血圧が低下したと報告されています。高血圧になる遺伝子をもっていても、椎茸を食べることによって血圧を下げることができる可能性を示した研究ですね。

また、高脂肪の食事を与えつつマウスに椎茸を食べさせたところ、肝臓での脂肪の蓄積度合いが低下し、動脈硬化の原因となる血管内プラークの蓄積が少なかったことが報告されています。椎茸を食べさせなかったマウスと比較し、コレステロール値も低かったそうです。

公認ヘルスコーチとしては、できれば高脂肪の食事を控えて欲しいと思いますが、高脂肪の食事傾向の人は、椎茸をいっしょに食べると良さそうですね。

抗菌、抗ウィルス、抗カビ作用

椎茸に含まれているシュウ酸レンチナンセンチナマイシンABエリタデニンという成分の作用です。

  • センチナマイシンAとB: 抗菌作用
  • エリタデニン: 抗ウィルス作用

抗生物質が利かない、耐性菌による問題が増えていますが、椎茸の抗菌成分が新たな抗生物質の開発につながるのではないかと考えている科学者もいるようです。

既に耐性菌に苦しめられている人にとっては救いとなる可能性がある一方で、そうしたものを人工的に造るから、耐性菌が増えるのですから、イタチごっこに拍車をかけるだけのようにも感じます。

骨粗鬆症予防

骨が形成されるためには、ビタミンDが必要です。

私達の体は、紫外線を浴びることで、体内でビタミンDを合成することができます。この時、合成されるビタミンDは、D3という型です。

椎茸にはビタミンDが豊富ですが、椎茸に含まれているビタミンDは、D2という型で、私達の体が造るものに比べ、私達の体内における効能が低いと言われています。

とはいえ、マウスを使った実験では、カルシウムと椎茸を食べさせたマウスの骨が健康に保たれたことが報告されていますので、まったく無駄ではないように思われます。

ビタミンDの多い食品

その他

椎茸には、ビタミンB群が多いため、代謝促進になるだけでなく、二日酔い予防や改善に効くビタミンB6やナイアシンも豊富です。

タンパク質も含んでいるんですよ。

ミネラルでは、マグネシウムやセレンを豊富に含んでいるので、気分改善うつ予防・改善の働きがあります。その他、銅、亜鉛、鉄分、カリウムも豊富です。

落ち込んだ気分を改善してくれる食べ物 その1 (セレン)
落ち込んだ気分を改善してくれる食べ物 その2 (マグネシウム)

椎茸の副作用

アレルギー

椎茸に含まれるレンチナンにアレルギー反応を起こす人がいることが報告されています。「椎茸皮膚炎」と呼ばれています。

胃腸不良と紫外線過敏症

長期間に渡り、椎茸の粉末を摂取していた人に、胃腸不良紫外線過敏症の症状が現れたことが報告されています。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 – 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) – を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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