専門家が消えて欲しいと願う食事に関する10の迷信

2024/11/26/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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「低脂肪食品は健康的」
「野菜中心に食べるとタンパク質不足になる」
「果物を食べると太る」

などなど

2024年9月25日のニューヨークタイムズ紙に、アメリカでトップ10に入る栄養学の専門家10人に、「世の中から抹消したい食事や食品に関する迷信」をその理由と合わせてひとりにひとつずつ訊いた、返答が掲載されていました。

ソフィアウッズ・インスティテュートも、今までブログや講座やヘルスコーチング・プログラムを通して、さまざまな迷信?ガセ?誤解?を払拭するよう、科学的な裏付けをもって情報提供をしてきましたが、ニューヨークタイムズ紙が専門家の意見を掲載したことで、より多くの人に信頼してもらえるのではないかと思いましたので、和訳要約してお伝えします。

それぞれに、ソフィアウッズ・インスティテュートが以前執筆した詳しい解説があるものは、記事をリンクしましたので、併せてご覧ください。

あなたは、いくつ誤解していたでしょうか?

「新鮮が一番良い」という根強い思い込みとは裏腹に、冷凍、缶詰、乾燥(ドライ)野菜と果物は、新鮮なものと同じくらい栄養価が高いことを研究が明らかにしています。

「冷凍、缶詰、乾燥(ドライ)野菜と果物は、
家計を節約し、野菜と果物を家庭の身近な食品にする簡単な方法です」

ただし、缶詰、冷凍、乾燥(ドライ)食品の中には、食品添加物(着色料、保存料、酸化防止剤など)と糖分、植物油脂(トランス脂肪酸)、塩分などを多く含んでいるものがあります。それらは確かに健康的なものではありません。パッケージ裏の原材料表をよく読み、そうした成分が含まれていないか、最小限に抑えられた製品を選ぶ必要があります。

ご自分で冷凍保存食品を作ることもできます。

失敗しない冷凍保存方法については『冷凍保存法』をご参照ください。また、野菜の旬について『季節の野菜を食べる価値』をご参照ください。

高脂肪食と高コレステロール値との間に相関関係があることを1940年代後半の研究が明らかにしたとき、専門家は食事中の脂質量を減らせば心臓病のリスクが低下するだろうと説明しました。

低脂肪食が心臓病や太り過ぎや肥満を予防するという確固たる証拠がひとつもないのにも関わらず、1980年代までに、医師、政府の保健専門家、食品業界、報道機関は、低脂肪食がすべての人に利益をもたらす可能性があると報じてきました。

脂質を悪者化した結果、食品メーカーを含めた多くの人々が、脂質のカロリーを白小麦粉や白砂糖などの精製炭水化物に置き換えるようになりました。

「その結果、国民がスリムな体型を維持するのに役立つどころか、
太りすぎや肥満の割合を大幅に増加させることになりました。」

すべての油が悪いわけではないというのが真実です。

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸など、特定の種類の脂肪酸は、心臓病や脳卒中などの病気のリスクを高める可能性がありますが、オリーブ油などの植物油や、アボカドや特定のナッツやシーズに含まれている一価不飽和脂肪酸や、ヒマワリ油などの植物油やクルミ、魚、亜麻仁に含まれる多価不飽和脂肪酸などは、健康的な脂質です。実際、疾病リスクを軽減するのに役立ちます。

良質な脂質は、エネルギーの供給、重要なホルモンの合成、細胞機能のサポート、一部の栄養素の吸収促進に重要な役割を果たしています。

必要なことは、「無脂肪」と表示されている製品を自動的に健康的だと決めつけないこと。代わりに、シンプルな材料で糖分が添加されていない製品を優先的に選ぶことです。

健康的な油の選び方については次の記事をご参照ください。

ジャガイモのグリセミック指数(GI値)は高いため、栄養学の世界ではしばしば悪者扱いされてきました。GI値が高いということは、ジャガイモに含まれている炭水化物は、素早く消化され血糖値を急上昇させる性質をもっていることを意味します。

しかし、ジャガイモは実際には健康に良いものです。

ジャガイモは、特に皮ごと食べると、ビタミンC、カリウム、食物繊維、その他の栄養素を豊富に摂ることができます。また、安価で一年中スーパーにあるので、手に入りやすい野菜です。

ジャガイモの健康的な調理法には、ロースト、素焼きする、茹でる、エアフライなどがあります。

ジャガイモなどのナイトシェード(夜行性)のお野菜に含まれるレクチンについては『レクチン』をご参照ください。

長年、専門家は、親になったばかりの人たちに、子供の食物アレルギーを予防する最善の方法は、生後数年間は、ピーナッツや卵など特定原材料に含まれる食品を食べさせないことだと教えてきました。しかし、今では、アレルギーの専門家は、早い段階で子どもにピーナッツ製品を与えた方が良いと述べています。

特定原材料・・・えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)

もしあなたの赤ちゃんに重度の湿疹や既知の食物アレルギーがない場合には、赤ちゃんが固形食を食べられるようになる生後4~6か月頃から、ピーナッツ製品(水で薄めたピーナッツバター、ピーナッツパフ、ピーナッツパウダーなど)を与え始めて構いません。ただし、丸ごとのピーナッツはNGです。

1週間に2~3回、水、母乳、または粉ミルクで薄めて滑らかにしたピーナッツバター小さじ2杯から始めてください。

「食物アレルギーを予防するには、
生後1年の間に、幅広い多様な食品を赤ちゃんに与えることが重要です。」

もしあなたの赤ちゃんに重度の湿疹がある場合には、生後4か月頃からピーナッツ製品を与えても良いか、必ず小児科医またはアレルギー専門医に相談してください。

子供の食物アレルギーと母親の食事との関係については、次の記事をご参照ください。

註:カイザー・パーマネンテとは、アメリカの三大、健康保険システムの中で最大の健康維持機構のことです。

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ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

何が健康的な食事なのかが常に変化していると感じるのは、「これこそが健康的だ」と主張する雑誌やテレビ、広告や宣伝、そしてインフルエンサーやセレブの発言がコロコロ変わるからではないでしょうか。

そうした情報は、必ずしも食品や健康に関する真実を反映しているわけではありません。

大抵は、販売部数や販売個数、視聴率やPVやフォロワーや「いいね」の数を増やすことが目的です。

これを食べると病気になるとか、病気が治るとかという情報がセンセーショナルであるほど、まるで科学的な裏付けがあるかのように伝えれば伝えるほど、また、何かを抜くだけとか、何かを足すだけというシンプルであるほど、そして、新しい食品や言葉や概念であるほど魅力的に感じる人が多いということも、そうした情報に拍車がかかる要因です。

本当に効果があることは、大抵、平凡で基本的で当たり前で退屈なことで、かつ、時間がかかることだったりします。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

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