スーパーフードのアボカドはオレイン酸豊富な子宮のフルーツ

2014/06/10/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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アボカドは健康的な脂肪

アボカドは、あの見かけから、欧米では「ワニの梨」なんて呼ばれたりしますが、女性の健康にとって良い成分が豊富に含まれていることから、美容感度の高い女性たちの間では、子宮のフルーツなんて呼ばれています。

アボカドは、緑色をしているので野菜だと思われている人もいらっしゃるかもしれませんね。でも、植物学的には果物なんです。

文部科学省の食品成分表でも「果実」に分類されています。

でも、統合食養学的には、アボカドは健康的な脂肪に分類します。なぜなら中くらいの大きさのアボカドには、オリーブオイル2杯分くらいの脂肪が含まれているからです。

アボカドがスーパーフルーツである理由

アボカドの栄養価は、まさに際立って優れています。

アボカドは確かにカロリーの高い食品ですが、それを打ち消してあまりあるほど、ビタミン、ミネラル、その他の機能性栄養素を豊富に含んでいます。

1. オメガ9不飽和脂肪酸(オレイン酸)

種と皮を取り除いた中くらいの大きさのアボカドの重さは、約150gくらいです。

そのアボカド1個に含まれる脂肪の量は約26.3gで、その脂肪分の約半分(13.2g)を占めるのがオレイン酸です。

オレイン酸は、オメガ9不飽和脂肪酸(一価不飽和脂肪酸)と呼ばれる脂肪酸の一種ですが、このオメガ9脂肪酸は、オメガ3と同じような働きを体内ですることが明らかにされている健康的な脂肪酸です。

詳しくは『がんや心疾患を予防するオメガ9オイル』をご参照ください。

2. β-シトステロール

β-シトステロールは、植物に含まれるステロールの一種です。

コレステロールに似た構造を持っていますが、コレステロールの吸収を抑制したり、抗炎症作用、抗酸化作用、がん予防効果など、様々な健康機能をもっていることが報告されている成分です。

アボカドの脂肪分には、このβ-ステロールが含まれていると考えられています。

β-シトステロールの詳しい機能については『植物性ステロール』をご参照ください。

3. ビタミンB群

米国FDA(食品医薬品局)は、可食部100g中に1日の必要量の10%以上を含んでいる時、その栄養素が「豊富である」と定義しています。

アボカドには、ビタミンB12を除き、すべてのビタミンB群が含まれています。しかもそのほとんど(B2ナイアシンB6葉酸パントテン酸ビオチン)が、可食部100g中に1日の必要量の10%以上も含まれています。

中くらいのアボカド1個(約150g)で換算すると、B1も10%を超えます。

しかも、若々しさと関係の深い葉酸とパントテン酸が超豊富に含まれているのは嬉しいですね。アボカドが美肌や美髪によい証です。

ビタミンB群のサプリメントを飲むよりも、アボカドを1個食べるだけで、ビタミンB群全てを豊富に摂ることができるんです。

なお、各ビタミンB群の詳しい機能の説明をリンクしていますので、併せてご参照ください。

アボカドには、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンEレチノール(ビタミンA)の両方が含まれています。

残念なことにレチノールは、1日の必要量の10%を超えませんが、ビタミンE(αトコフェロール)は、アボカド100gに1日の必要量の55%が含まれています。アボカド1個(150g)では約82.5%も摂れるので、1日の必要量をほぼカバーしてしまいます。

また、アボカドには、心疾患予防やがん予防効果が示されている抗酸化作用をもつカロテノイドも含まれています。

例えば、ベータカロテンルテインとゼアキサンチンなどです。それぞれの詳しい機能はリンク内をご確認ください。

5. 主要ミネラル

アボカドには、カリウム、マグネシウム、亜鉛、銅などの主要なミネラルが豊富に含まれています。可食部100g中にいずれも1日の必要量の10%以上を含んでいます。

ムクミや高血圧の原因となるナトリウムを排出する機能をもつカリウム、甲状腺機能にとって重要な役割をもつ亜鉛、糖尿病予防の役割を果たすモリブデン、痛みを和らげ心を穏やかにする作用をもつマグネシウムなどが豊富に含まれています。

鉄分も100g中では1日の必要量の10%を超えませんが、1個食べれば10%を超えます。

それぞれのミネラルの詳しい機能の説明をリンクしましたのでご参照ください。

6. 食物繊維

アボカドには食物繊維も豊富に含まれています。可食部100g中には1日の必要量の42.2%が含まれています。アボカド1個(150g)にすると、1日に必要な量半分以上の63.4%もの食物繊維が摂れてしまいます。

便秘の解消や大腸がん予防などが期待できますね。

アボカドには、体内で硫黄成分となり、肝臓での超強力な抗酸化酵素グルタチオンの材料となり産生を促す含硫アミノ酸が含まれています。

グルタチオンはがん細胞も死滅させる作用のある抗酸化酵素で、さまざまな病気予防にとって重要な働きをしている体内酵素です。

硫黄成分がグルタチオンになるためには、ビタミンB6や葉酸も必要ですが、上で見ていただいたように、アボカドにはB6も葉酸も豊富に含まれていますから、アボカドだけで完結です。

ハーバード大学のT.H.ハーバード大学公衆衛生大学院は、大規模な医療専門家追跡調査と看護師健康研究に参加した約11万1000人の30年間のデータを分析しました。

アボカドを全く食べない人と比較して、1週間にアボカドを1個相当を食べる人は、次の心疾患のリスクが低いことを明らかにしています。

  • 心血管疾患・・・16%低下
  • 冠動脈性心疾患・・・21%低下

このリスク差は、マーガリン、バター、全脂肪乳製品、加工肉、卵を食べる代わりにアボカドを食べた場合に最も顕著に現れました。

II型糖尿病の予防効果の可能性も研究で明らかにされています。

糖尿病リスクが高いと診断された6,000人以上のヒスパニック系/ラテン系の成人を対象とした調査では、アボカドを全く食べなかった人と比較して、調査開始時の過去2日間にアボカドを食べたと回答した人は、6年間に糖尿病を発症するリスクが20%低かったことが示されています。

アボカドが糖尿病を予防する具体的なメカニズムはまだ明らかにされていません。

しかし、血糖値の急上昇を防ぐのに役立つアボカドに豊富に含まれている良質な脂肪と食物繊維が予防効果の一因ではないかと考えられています。

アボカドと大豆の成分が関節痛の軽減になることが示されています。

詳しくは『イブプロフェンを代替する方法』をご確認ください。

アボカドは長く子宮のフルーツと呼ばれ、女性の健康を守る働きがあると考えられてきました。ただ、それを裏付けるヒトを対象とした研究はほとんどなく、マウスやラットを用いた動物研究によって、アボカドに子宮保護作用があることが示されています。

子宮の健康に関する研究に用いられているのは、アボカドの果肉ではなく、アボカドの種からエタノール抽出した成分です。

エタノール抽出成分を与えなかったグループと比較して、与えた雌のモルモットの卵巣ではタラーゼ(殺菌酵素)の活性が有意に上昇し、子宮ではスーパーオキシドディスムターゼ(抗酸化酵素)の活性が著しく上昇したことが示されています。

そのことから、アボカドの種子のエタノール抽出物には、子宮保護効果があると研究者は述べています。

また、別の研究では、アボカドの種のエタノール抽出物が、ラットの子宮内のエストラジオール濃度を少なくとも86%減少させ、膣上皮高を少なくとも34%減少させたことが報告されています。つまり、アボカドの種のエタノール抽出物が、エストロゲン受容体と拮抗し、エストロゲン過剰の状態を改善することが確認されたものです。

その結果を受け、更に別の研究では、エストロゲン過剰によって起こる子宮内膜症にしたラットにアボカドの種のエタノール抽出物を与えたところ、子宮内膜症の病変が有意に減少することが確認されています。

そのため、研究者は、アボカドの種のエタノール抽出物には、抗子宮内膜症作用があり、子宮内膜症治療の代替薬となる可能性があると述べています。

アボカドを食べる!

アボカドの活用法をまとめています。

アボカドについてこちらの記事もご参照ください。

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング