バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
メキシコ料理の定番
サルサって知っていますか?好きですか?
わたしはサルサが大好きです。
初めて私がサルサに出会ったのは、1980年代のアメリカ留学中です。
大学があったコロラド州ボルダー市には、当時、本格的なメキシコ料理店は2~3軒しかありませんでした。メキシコに隣接したアリゾナ州出身の友人が「本物」と認めたお店は、中でも1軒だけでした。
そのお店には、チョコレートを使ったメニューがありました。チョコレートと言ってもデザートではなく、カカオを使ったほろ苦いソースのお肉料理のことです。以来、今でも、私はメキシコ料理店の「格」を、チョコレートのメニューがあるかどうかで判断しています(笑)
さて、話をサルサに戻します。
なぜ、サルサの話を始めたかと言えば、サルサに用いられている食材は夏のお野菜ばかりで、しかも血管の健康に効果が報告されているものばかりだからです。
血管の健康、つまり血管年齢は、すなわちあなたのお肌年齢です。
夏の紫外線に負けずに、お肌を若々しく保ちたいならサルサほど効果的なお料理はありません!!?
伝統的なサルサの7つの食材
FDA(米国食品医薬品局)は、ある栄養素を1日に必要とする量の10%以上を100g中に含んでいる時、その栄養素を「豊富」に含んでいると表現できると定義しています。
そのため、各食材に「豊富」に含まれている栄養素については、1日の必要量の何%を含んでいるのかを(カッコ内)に記載しました。驚きますよ。
伝統的なサルサは、次の7つの材料を用いて作られています。
トマト
トマトには、ビタミンC(17.6%)、ビタミンE(15%)、葉酸(11%)、そして、カリウム(10.5%)、モリブデン(10%)が豊富です。
ビタミンCもビタミンEも抗酸化ビタミンです。カリウムには降圧作用があり、モリブデンは脈拍と関係しています。葉酸は細胞の再生に関わっています。
更に、トマトは、カロテノイドの一種リコピンを多く含んでいる食品です。リコピンは、カロテノイドの中で最も抗酸化作用が強いと考えられている成分です。
詳しい栄養素の機能については、次のリンクをご確認ください。
玉ねぎ
玉ねぎには、ビタミンB6(14%)と食物繊維(11%)が豊富です。
食物繊維は血糖値の上昇を抑える作用がありますし、ビタミンB6は代謝機能をサポートするビタミンです。
また、血糖値を下げ内臓炎症を改善し循環器の健康によい抗酸化成分を含んでいます。
さらに、お肌の健康に良い硫黄やグルタチオンを体内で増やす成分も豊富に含んでいます。
ビタミンB6の詳しい機能については『ビタミンB6』をご確認ください。玉ねぎのお肌への健康効果については『肌荒れ予防』をご確認ください。
ハラペーニョペパー
ハラペーニョやセラノなどのチリペパーは、カプサイシンという成分を含んでいます。カプサイシンは代謝を高め、炎症を抑え、消化器官の健康に良い作用をもっています。
厚生労働省の食品成分表に「ハラペーニョ」の登録がないので、代わりに、生の唐辛子の栄養価をお伝えすると、次の通り多様な栄養素をかなり豊富に含んでいることが分かります。
- ミネラル|カルシウム(89%!)、マグネシウム(34%)、カリウム(32.5%)、鉄分(29%)、銅(20%)、マンガン(12%)
- ビタミン|ビタミンK(153%!)、ビタミンE(αトコフェロール)(128%!)、ビタミンC(108%!)、ビタミンA(レチノール当量)(90.5%!)、葉酸(43.5%)、ビタミンB2(28%)、ビタミンB6(25%)、ナイアシン(21%)
- 食物繊維(43%)
辛くなければ、大量に食べたいくらいの素晴らしい栄養価ですね。
なお、唐辛子の詳しい機能については『唐辛子』をご確認ください。
また、それぞれの栄養素の詳しい機能については、次のリンクをご確認ください。
シラントロ
シラントロは、抗菌作用がある抗酸化物質を豊富に含んでいます。血液をサラサラにして体内から有害物質をデトックスし、コレステロールや血圧を下げる作用があります。
ちなみに、厚生労働省の食品成分表にシラントロの登録がありませんが、米国の農務省(USDA)のデータベースには登録がありましたので、それを基にすると、次の栄養素が豊富に含まれています。
- ミネラル|カリウム(26%)、鉄分(23%)、カルシウム(12%)、マグネシウム(11%)
- ビタミン|ビタミンK(207%!)、ビタミンA(レチノール当量)(71%!)、ビタミンE(42%)、ビタミンC(32%)、葉酸(31%)、ビタミンB2(16%)、ビタミンB6(15%)、ナイアシン(12%)
- 食物繊維(21%)
詳しいシラントロの機能と栄養価については『シラントロ』をご確認ください。
にんにく
にんにくにも次の通り多様な栄養素が豊富に含まれています。
- ミネラル|モリブデン(80%!)、銅(27%)、カリウム(25.5%)、リン(20%)、亜鉛(11%)、鉄分(10%)、マグネシウム(10%)
- ビタミン|ビタミンB6(153%!)、葉酸(46.5%)、ナイアシン(19%)、ビタミンB1(17%)、ビタミンC(14%)、パントテン酸(11%)
- 食物繊維(47%)
また、降圧作用、コレステロール低下、免疫力向上、ピロリ菌除去、炎症性の痛みの緩和、がん予防、SIBOなどの改善効果があることが報告されています。
ニンニクにも玉ねぎと同様に、お肌の健康に良い硫黄やグルタチオンを体内で増やす成分を豊富に含んでいます。
ライムジュース
ライムには、免疫機能を助け、内臓炎症を改善してくれるビタミンC(39%)や抗酸化物質が豊富に含まれています。
自然塩
塩分の摂り過ぎが健康に悪いことは、よくご存知のことと思います。しかし、適塩は必要です。
ナトリウムは、体内の水分量を一定に保ち、筋肉の運動に不可欠なだけでなく、神経伝達物質として働きます。
調味料としてお塩を用いる際は、99%ナトリウムしか含んでいない工場塩(卓上塩)ではなく、他のミネラルやビタミンを含む岩塩や海塩を用いることをお勧めします。
様々な自然塩の個性については『お塩の個性』をご参照ください。
見た目の若々しさのためにはサルサ
血管は、体中の細胞に栄養と酸素を運び、老廃物を運び出してくれている臓器です。
塩分過多やドロドロ血液によって血管内の圧力(血圧)が高くなり過ぎれば、血管に負担がかかり、やがて血管が傷つきます。
また、炭水化物の代謝に必要となるビタミンやミネラル(つまり野菜)が不足した食事をしていると、血管内の糖の量(血糖値)が高い状態(高血糖)が慢性化し、やはり血管はもろくなります。
血液をサラサラにして血圧と血糖を一定に保ち、血管が健康であれば、あなたの細胞は常にピカピカな状態でいます。
細胞がピカピカということは、あなたの見た目も若々しいということです。当然、見た目だけでなく、あなたの体の内側もピカピカです。
一方で、いくら外側からお肌ケアをしても、血管が老化すれば、その努力は無駄になります。
サルサに使用されている食材のすべてが血管の健康にとって効果があるものばかりです。
もちろん、見た目を若々しく保ちたい人だけでなく、まさしく血圧やコレステロール、不整脈など循環器の不調がある人、血糖値が気になる人、貧血気味の人、頭痛がある人にはぜひ、食べて欲しい一品です。
なお、心疾患予防と改善について、以前、執筆した記事は『心疾患』でご覧いただけます。
市販のサルサの塩分量は要注意
ただし、市販のサルサには塩が大量に使用されているものがあります。
そうした製品は、血圧そして心臓・血管にとって逆効果でしかありません。
塩分の適切な摂り方については、次の記事を参考に、市販のサルサを購入される際には、ご注意くださいね。
- 『適塩のススメ』
- 『ライフスタイル別の適塩生活法』
- 『隠れ塩分を見逃すな!』
サルサの簡単レシピ
でもぉーーー、自宅で自分で作れば安心です!
材料
- 赤く良く熟したトマト・・・5~6個
- 缶詰のトマト・・・1缶(缶詰のトマトが ”つなぎ” の役割をしてくれます)
- 紫玉ねぎ・・・1/4~1/3カップ(お好みで量を調整)
- ハラペーニョ/生唐辛子・・・1個(種を取り除いて軽く茹でておく)
- シラントロ・・・1/3カップ(一握りくらい)
- にんにく・・・2片
- ライムジュース・・・大さじ1~2杯
- 自然塩・・・適量(適塩量については『適塩』をご参照ください。)
オプション
味つけに、お好みで次の材料をそれぞれ小さじ1/4~1/2杯加えても良いです。
- 胡椒
- チリパウダー(一味唐辛子)
- オレガノ
- クミン
作り方
- 全ての材料を適当な大きさに切る
- 全てフードプロセッサーに入れて、2~3秒だけ混ぜる(スープ状にしてはダメ)
オプション
- ハラペーニョや唐辛子の辛味は種の周囲にあります。そのため種の周囲まで取り除くと辛味は無くなり風味だけが残ることとなります。辛味が欲しい人は、種だけ除いて種がくっついていた周囲の筋?を残したり、チリパウダー(一味唐辛子)を加えてください。
- また、ハラペーニョ(唐辛子)を茹でずに生のまま使い、フードプロセッサーを使わずに、全ての材料をダイス状に刻んで混ぜると、ピコ・デ・ガロ(pico de gallo)という別のお料理(上の写真)になります。食感の違いが楽しめます。
- また、マンゴーやパイナップルを加えて、フルーティなサルサにすることもできます。
サルサの使い方
ディップとして、コーンチップスと一緒に食べるだけじゃなく、サルサはいろいろ使えます。
- アボカドと一緒に混ぜて、グアカモーレにする
- 卵と混ぜてオムレツの具にする、あるいはオムレツのソースにする
- ビーフン、茹でたタコ・イカと混ぜて魚介サラダにする
- 肉料理のソースとしてつけ合わせる
など
コーンチップスと言えば、私はブルーコーンチップスが大好きです。
色をつけているわけではなく、紫色をしたトウモロコシで作られているチップスです。
これもアメリカ留学時代、アリゾナ州出身の友人から教えてもらったものです。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースでは、ナチュラルでホリスティックなスキンケアの方法についても教えています。
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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。
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